ナイトウです。
今回は、株式会社SPINS様から、映像製作チームを作るための
講師をやった時に書いていたコラムを紹介します。
習慣化するということ
僕らフリーランスとメンバーの違いについて
少しだけ言及するような記事を書いてみようと思います。
それは・・・。
「習慣化」
です。
どーいうことかというと、僕らフリーランスのクリエイターというのは、
日常的に制作するという行為に触れています。
フリーランスに限らず、クリエイターという感じの職種だったり、
ただ何かを作ることが好きな人は、常日頃から「制作」が身近なのです。
それは、大きなことから、小さなことまで。
そうですね。
たとえば、趣味で絵を描くことだったり、
文章を書くことかもしれません。
写真を撮ることかもしれないですし、
ビデオカメラをまわすことかもしれません。
どーいうものでもよいと思うのですが、制作が当たり前になっている人は、
作ることに対して、抵抗がありません。
むしろ楽しいから作ろうかな、という発想が強いと思うのです。
ただこれが、まったく制作というものにふれたことがない人からすると、
かなり異様なものに感じられることが多く、
それがよくある「苦手意識」というものだとか「難しいのではないか」とか
「自分にもできるんだろうか」という先入観ではないか、と思うのです。
で、今回、習慣化、という話なので、
うまく話の着地点に持って行きたいと思っているんですけど(笑
メンバーの場合はおそらくこれまでちょっとだけ制作にかかわったことがある
(何かを作ったことがある)人か、
面白そうで、ちょっとできるようになりたい人にの2つに分かれると思うのです。
これが前者であれば、作ることに対してあまり抵抗がないと思うので、
WEBデザインなり、映像なりに楽しみを見出すことができれば、
うまくやっていけると思うのですが、
後者の面白そうで、できるようになりたい人は
まず始めにちょっとした壁があると思うのです。
それが、先ほど書いた、先入観だとか苦手意識だと感じるのです。
で、これらを真っ先にぶち壊すのであれば、
小さな成功体験を経験することができれば、速いです。
ですが、それを独自でやろうとするとかなり大変です。
ワークショップとかで、マンツーマンで操作の仕方などを伝えれば、
楽なのですが、それができない場合、大変です。
じゃぁどうするか?
それが僕は「習慣化」だと考えています。
つまり、制作に関連することに毎日触れること。
毎日じゃなくてもいいので、極力日常的に触れる情報を増やすこと。
「映像製作ができるようになりたい」
と思っているのであれば、
映像製作に関連する話題に日常的に触れるとよいのです。
んー、映像製作だと幅が広すぎるので、AfterEffects(以下AE)
のモーションタイポグラフィにでもしましょうか。
仮に、「AEでモーションタイポグラフィを作れるようになりたい!」
と思っているのであれば、日常的にモーションタイポグラフィの映像を見るとか、
どうやって作るのか?という記事を読んだりすればよいのです。
時間がなければ、別に作らなくたって良いのです。
まずは、見たり読んだりすればいい。
もちろん、どーいうプラグインを使えば、作れるのか?を調べたっていい。
モーションタイポグラフィの凄そうな人のインタビュー記事を読んだっていい。
そーやって、日常的に、できるようになりたいものごとに触れていくことによって、
その情報が日常に増えていきます。
それが僕が言う「習慣化」です。
情報が増えると、どうなるのか?
自分が面白いと思っていれば、次第に作りたくなってきます。
そう思えたら、作ればいいのです。
別に作りたくないな、とか思うのであれば、作らなければいい。
制作というのはそーいうものです。
(僕は製作と制作は違うと考えています。ここでは、創作に近いニュアンスで使っていますが…)
例えば、僕は今、新しいプログラミング言語を習得しようとしているわけですが、
僕が真っ先にやることといえば、それは上記に書いたような習慣化から始めます。
つまり、習得したいプログラミング言語に触れまくるのです。
今、僕が習得したい言語はRubyという言語なのですが、
新幹線の移動中とかちょっとした休憩時間があれば、
わかりやすいページをひたすら調べています。
で、片っ端から眺めていく。
似たようなことが書かれていても、なりふり構わず眺める:笑
それをずっと続けていくと、なんとなくできることも見えてくるし、わかった気がするのですw
で、ある程度、自分の中でカルキュラムができたら、
習得するためのステップに入っていくんですが、そんな風に、
できるようになりたいことの情報量を増やしていく、ということをしていきましょう。
これはクリエイターに限った話ではないとは思いますが、
なりたいものになるときには、いきなりすぐ慣れるわけではありません。
徐々に変わっていくしかない。
だから、変わっていくためにそのなりたいものの情報量を増やすのです。
日常的に。
普段、会社員をしているのであれば、それ以外の時間をなりたいものの時間にあてていく、
それがどんどん増えていけば、それが当たり前になるのです。
なりたいものになるということは、日常的にする行為です。
日常的に当たり前の状態になるということです。
触れる情報が増えるから、当たり前になる。
よく「環境を変えればいい」なんて言われるのは
「その環境が日常的な状態を生み出してくれるから」です。
環境が変えられないなら、意図的に自分から情報を増やせばいい。
僕はそれを「習慣化」と呼んでます。
ということで、映像クリエイターになりたいのであれば、
日常的に映像の情報をいれる習慣を付けるようにしましょう。
あなたがなりたいものなんだから、苦痛ってことはないですよね^^
面白い記事を見つけて、あれこれ眺めればよいのです。
眺めていて、作りたくなって来たら、作ってみる。
試したくなってから、試してみる。
自発的であることが大事です。
難しいこともあるかもしれませんが、できるようになれば、さらに面白くなります。
別に世界にはたくさん人がいるわけですから、1人で頑張る必要もないですし、
ネットにはすぐに繋がれますから、誰かに聞いたって良いんです。
(答えてくれるかは知らないけどw)
そうやって、ネットにあるもの、現実世界にあるものにも
視野を広げて、見るようにすれば、結構たくさんの情報に囲まれていることに気づくはずです。
僕は映像屋のはしくれですが、僕なんかより、すごい人なんていくらでもいます。
いろんな情報に触れて、なりたいものになりましょう。
ということで、この辺で。
PS:このコラムの最後には、僕がよく眺めたりするサイトや雑誌などを最後に紹介しておきます。
今回はこちらです。
CGWORLDからスペシャルインタビュー
PS4『アイドルマスター プラチナスターズ』
常にトップを目指すアニメーターたちの仕事に迫る
http://cgworld.jp/interview/201606-bandainamco.html
「CGWORLD」というのは雑誌でもあるんですが、
その雑誌を発行しているところが作っているサイトに
「スペシャルインタビュー特集枠」が組まれています。
紹介するのは、どんなインタビューでもよかったんですが、
僕が単純に好きなアイドルマスターの記事があったので、それをシェアします。
これを読んでみてください。
ぶっちゃけこーいうネタは好き嫌いがあると思いますし、
興味関心もあると思うんですが、僕らクリエイターというのは
こーいう小さな記事から相手の仕事を盗んでいたりします。
新しい単語があれば勝手に調べて、情報収集できますしね。
フリーランスというのはそもそも誰かから教わる、
なんていうことが少ないからこそ、こーいうものから、ヒントを得たりします。
ちなみにCGWORLDは今は購読していませんが、
一時期は定期購読していました。
(薄くなってしまって、やめたんですよね:苦笑)
参考にしてみてください。