ナイトウです。
こんにちは。
「お金を稼ぐ」という
発想をするときに、
僕らはどうしても
「相手からお金をもらおう(いただこう)」
という発想が先に来てしまうことがあります。
これは特に、お金に困っている人ほど
その傾向が強いように思うのですが、
どうでしょうか。
お金というものは、
すごく厄介なもので、
ほとんどの人の悩みは
お金にまつわるものですし、
お金があれば解決してしまうものです。
また、お金は、ほぼどんなモノとでも
交換できる「万能な券」として
存在していますから、
誰もが、お金さえあれば、すべての望みを
叶えられるような感覚を持っているような
気もするのです。
この辺りは人によって
解釈の違いはあれど、大なり小なり
お金はあって損はないし、
あればあるほど良い、
という風には感じているかもしれません。
さて、そんな変わった存在のお金ですが、
お金を得ようとする場合、
「奪う」という発想をすると
妙なことが起きてしまいます。
これまで僕は
資本主義でフリーランスでやっていくなら、
「自分のルールをはっきりさせていこう」
ということをお伝えして来ました。
これは相手から「奪う」ために
行うものではなく、
むしろ、「奪われないために行うもの」
という解釈の方が適切です。
そして、もっと言えば、
奪う人からは奪われないようにしつつも
奪おうとしない人には、
ルールを設定することで、どれだけ第三者を
楽しませ、満足できるもの共有できるか?
という発想でいた方が
健全でいられるのではないか?
と考えています。
これを無意識レベルでできる人は、
素晴らしいですね。
しかし、実はほとんどの人が
そうではないような印象を持っています。
ぜひ一度、自分に問いを立ててみてください。
「僕はそうだよ!」
と思っていたとしても、
無意識のレベルでできているかどうかは、
自分では判断できませんよね。
ここで1つ判断する方法があります。
それは日々の「呼吸」です。
呼吸とお金を稼ぐことに
どう関係があるんだよ!?
と思うかもしれませんが、
実は大アリです。
一度、深呼吸をしてください。
さて、その呼吸、どうやりましたか?
そもそも「呼吸」とは、
呼(吐いて)、吸うものです。
ですから、順序としては、
肺から空気を吐くことから始まります。
肺のものを積極的に全部出し切ってから
力を緩めて、空気を吸うわけです。
このとき、空気を吸うときに力は入りません。
吐ききれば、勝手に入ってくるものです。
これは生まれた赤ちゃんが初めて
母親のお腹から出て来て
呼吸をする順序と同じです。
赤ちゃんの肺は羊水で満たされているので、
空気を吸うときに、まず全力で肺の外に
出し切らないと、空気を吸えません。
だから、吐いてから吸うんです。
そして根本的に「呼吸」とは
そういうものなんです。
僕は生まれた娘を見ていて
感じたことですし、
よく通う整体師さんにも
言われることです。
積極的に吐くからこそ、
力を緩めたタイミングで
空気が入ってくる。
でも今の現代人は残念ながら、
吸うときに積極的に力を入れる人の方が
多いものです。
吸うというのは、
つまり、外から貰おうとする力です。
吐くというのは、内側から出そうとする力です。
これが呼吸の段階で本来のやり方と
逆転していれば、無意識レベルで
誰かから奪おうとしますし、
誰かから与えて貰おうとする
前提になっています。
無意識の呼吸からして、
もらう前提なら、
お金に限らず、
全てがそうなるものです。
ビジネスを勉強しようとしたことがある人は
こんな言葉を聞いたことがあるかもしれません。
「まず与えてからだ。」
これは経験則的に言われることだと思います。
そういう意味では、間違っていません。
ですから、
「ただ与えることが重要なのだ!」
と実直に行動するだけで、うまくいっている人
は多いでしょう。
しかし、これではまだ中途半端です。
頭でわかっているだけでは、
根本的な部分を改善することは難しいでしょう。
きっと余裕がなくなった瞬間に
与えることをやめて、
与えてくれることを期待し、
奪うことを知らず知らずのうちに考えてしまいます。
自分の状況が良いときにだけ
良い振る舞いをし、
悪くなったら、翻す。
そういう姿は美しくはありません。
そんなことを考えると、
お金を回していく
ビジネスをやろうと思うのであれば、
まずは無意識で行っている
呼吸から意識的に変えていきましょう。
まず出し切ること。
それができるようになれば、
力さえ緩めれば、自分の元に
いろんなものが集まります。
お金に限らず。
生まれたときにできていたことを
僕らは知らず知らずのうちに
真逆のことをやっていたりします。
些細なことですが、
最も重要なことなので、
意識的に改善し、無意識レベルでできるようになると
いろいろ物事が回っていくはずです。
ちなみに僕は「与える」ということでも
いいかなぁとは思うんですが、
僕は「共有する」という方が
言葉としてはニュアンスが好きです。