ナイトウです。
自分のビジネスやイベントなどで動画作って、ネット上で動画広告やちょっとしたコンテンツとして発信したいな、と考えている人向けに、ここでは初心者でもすぐに動画を作れるソフト紹介をしていきます。
世の中には、たくさんの動画制作ソフトが存在しますが、今回は動画を作ったことがない、かつなるべく無料で簡単に使えそうなソフトを選定して紹介しました。

ぜひ、参考にしてみてください。

まずはどんなソフトがあるの?

動画制作ソフトを紹介する前に、全体イメージがついていた方がわかりやすいと思いますので、ちょっとした図解を描きました。

こちらを見てください。

soft_explain

このように、そもそも機能でソフトは大きく3つに分かれるのです。
基本的に「できることの多さ」「難易度」は「値段」に関係してくることが多いです。ですから、プロが使うようなソフトはだいたい値段も高い分(今は月額制も多い)、できることも多くあります。

今回、大事なポイントは、あなたが作りたいことは

動画収録なのか?動画編集なのか?動画作成なのか?

を正確に把握することです。

ざっと解説しておきますね。

動画編集とは

カメラで撮影した動画を、短くしたり、順番を並び替えたり、他の動画を付け加えたりすることです。
要するにこういうことができます。

case02

動画編集ソフトを使って切り替えている

動画作成とは

テキストに動きを追加したり、図形に動きを追加したりすることです。ちょっとしたエフェクトをつけたいな、と思う場合は、動画作成ソフトを使う場合が多いですね。

動画作成ソフトを使うと、こういうのが作れます。

動画作成ソフトで動きを入れている

動画作成ソフトで動きを入れている

動画収録とは

パソコンの画面に映っているものを収録することです。ですから、セミナーのようなものをパソコンで行って収録したり、ゲームを収録したり、ソフトウェアの使い方を解説したりできます。

このように、作りたいものが変われば、使うソフトも変わってくる、という認識を持っていただければ、問題ないでしょう。

動画収録ソフト、動画編集ソフト、動画作成ソフトの違いを理解していただいたところで、実際にソフトの紹介に入っていきます。

動画編集ソフトの紹介

まずは動画編集ソフトの紹介です。無料と有料があるので、どちらも紹介しておきますね^^

<無料>
1.iMovie(macのみ)

imovie_logomacで動画編集といえば、iMovieです。

一応、無料枠で記載していますが、一定の条件の場合のみ無料扱いです。
基本は有料アプリと認識していたほうが良いでしょう。(¥1,800/Mac , ¥800/iOS)

無料条件

  1. 2013年10月以降に発売されたMac,iOSである
  2. それ以前にiMovieを利用していた

iMovieでは比較的簡単な編集から、背景を緑色にしたグリーンバック合成まで、少し高度なところまで行うことができます。

imovie_comp

グリーンバック合成とは、背景を緑にして、別の背景と置き換えて、合成を行う

テロップに関しては、横配置しかできませんが、keynoteを組み合わせることによって縦文字も動画として作れるようになりますので、ぜひkeynoteと合わせて活用してみてください。

 

2.Windows ムービーメーカー6.0(windowsのみ)

windowmm_logowindows専用の無料ソフトウェア。ムービーメーカーというと実はいろんなバージョンが存在します。

標準で入っているものよりも実は旧windowsムービーメーカー6.0のほうができることが多いです。
またshaderTFXという拡張機能をつけることで、合成をしたり、3D表現ができるようになったりもしますので、実はやれることが相当広がります。

インストール方法は外部サイトの(旧)Windowsムービーメーカー6.0の導入方法を参考にしてください。

(旧)Windowsムービーメーカー 6.0の導入方法【ダウンロードとインストール】

 

<有料>
1.Final Cut Pro X
 (macのみ:30日間の無料体験版あります)

finalcut_logoApple社が出している本格派動画編集ソフトです。もともとTV業界でも使われていた(旧バージョンは今でも使われている)実績もあるFinal Cut Pro。バージョンがXになってから、ホームユーザー向けに方向転換したことでかなり機能が減りましたが、なんちゃってクリエイターであれば、十分な機能を持っている動画編集ソフトです。
やや値は張りますが、PowerDirector同様、複数のカメラをクリックだけで切り替え編集できますし、音声による自動同期も可能です。Macユーザーなら、FinalCutProX一択でよいのではないでしょうか。

価格帯:
¥34,800

 

2.PowerDirector
(windowsのみ:30日間の無料体験版あります)

powerD_logoCyberlinkが出している、windows専用の動画編集ソフトです。

無料のソフトではなく、少し本格的に編集を始めていきたい人向けのものです。
製品種類としては、Ultra、Ultimate、Ultimate Suite、Director Suiteがあり、
PowerDirector単体か、追加のテンプレートエフェクト、Color Directorなどの色編集ソフトなどが同封するなどのバック版が幾つか出ています。
PowerDirectorだけであれば、UltraかUltimate(追加エフェクト仕様)のいずれかでよいでしょう。

この編集ソフトの特徴は、複数のカメラを同時にクリックだけで切り替える機能や複数のカメラを自動的に音声を基準に同期してくれる機能があります。なんちゃってクリエイターであれば、この程度まで編集できればかなり使えるソフトと言えるでしょう。1ヶ月の体験版がありますので、ぜひ一度インストールしてみて使用してみてください。

価格帯:
¥10,000~¥13,000程度(パッケージにより異なる)

 

3.Premiere Elements
(mac/windows:30日間の無料体験版あります)

pre_ele_logoAdobeが出している動画初級者向けソフトです。プロの映像クリエイターが使うPremiere Proの廉価版にあたります。
Adobeが出しているだけあって、Adobe製品を使ったことがあればなんとなく使用感がわかるようになっています。
PowerDirectorと比較すると、複数のカメラを同時にクリックだけで切り替えたり、カメラと音のデータを自動的に合わせてくれる機能がないのが、玉に傷です。

複数のカメラを使わない前提であれば、導入するのはよいかとおもいます。

価格帯:¥9,800

 

 

 


このように、有料版は30日間の無料体験版がついているので、事前に操作の印象がわかるようになっています。

せっかく買ったのに使えなかった!なんて寂しいことになるのはつらいですからね。
ですから、まずは有料版を使いたいな、と考えている場合、ぜひ体験版を使うようにしてみてください。

特に、操作の感触もそうですが、一番重要なのは、あなたのパソコンでその動画編集ソフトがきちんと動くかどうか?です。動画編集ソフトは重たいものが多いです。ですから、ある程度、パソコンの性能が必要になってきます。
一度、体験版で入れてみて、

  • そもそもインストールができるのか?
  • 動作自体がサクサク動作するのか?

この2点を意識して、導入してみることが重要です。

 

動画作成ソフトの紹介

今度は、動画作成ソフトの紹介をしておきます。
無料の動画作成ソフトは存在するんですが、初心者からするとかなり難易度が高いソフトです。ある程度、パソコンのことがわかっていたり、根気が必要になるので、ここでは紹介しません。
しかし、有料のもので、しかも馴染みが比較的深いソフトであれば、かなり強力なツールが存在するので、紹介しておきますね^^

<有料>
1.keynote(mac/windows)

keynote_logoApple社が出しているおなじみの発表スライド作成ソフトです。
こちらもPowerPointと同様にアニメーション機能が搭載されています。しかも、このアニメーション機能はかなり強力で、「マジックムーブ」という機能を使えば、ちょっとした動画広告などはkeynoteだけで実現できてしまいます。
iMovieと組み合わせれば、かなり動画自体のクオリティをあげることができ、なんちゃってクリエイターならではの動画をつくることができるのではないでしょうか。

ぜひ、keynoteの底力を活用してみてください。

価格:¥2,400

2.PowerPoint(mac/windows)

powerpoint_logoおなじみのmicrosoftが出している発表用スライド作成ソフトです。
実はこのスライド作成ソフトにはアニメーション機能が付いていて、それを動画として書き出せるようになっています。
また、最近のバージョン(2013以降)では、パソコンの画面録画もできるようになっているため、ちょっとした画面録画ソフトとしても活用可能です。

ただのスライド作成ソフトと思わず、アニメーション制作ソフトとして一度使ってみると、表現の幅が広がるでしょう。

価格帯:

¥15,000程度(PowerPoint単体)
¥12,000程度(Office 365 年間ライセンス)
¥33,000程度(Office Standard 1ライセンス2パソコンまでインストール可)

 

動画収録ソフトの紹介

最後に、動画収録ソフトの紹介をしておきます。基本無料のものでもよいソフトはでています。
もちろん、有料で収録専用ソフトも存在はしますが、個人的に収録だけであれば、無料ソフトの範囲で問題ないのでは?と考えています。ぜひ活用してみてください。

<無料>
1.oCam(windowsのみ)

oCam_logowindowsで使える無料画面録画ソフト。マウスポインタの表示のON/OFFや音声収録のみ、画面収録のみ、録画領域を任意に決めるなど様々な設定が可能な優秀なソフト。
常にバージョンアップされるので、更新するたびに画面が変わることも多いですが、使いやすいソフト

価格帯:無料

2.QuickTime Player(macのみ)

quicktime_logomacのみに許された画面録画機能がQuickTime Playerに付属しています。また音声録音機能、外部カメラを使った動画収録機能も付属していますので、macユーザーには助かるソフトです。(macには標準インストールされているはずです。)

価格帯:無料

 

<有料>
3.PowerPoint(2013以降)
(mac/windows)

powerpoint_logoおなじみの発表者スライド作成ソフトです。バージョン2013以降から、パソコンの画面録画機能がつきちょっとした動画を作るれるようになりました。残念ながら以前のバージョンでは作ることはできませんが、外部マイクを接続すればすぐにでもコンテンツ制作を始めることができます。

価格帯:

¥15,000程度(PowerPoint単体)
¥12,000程度(Office 365 年間ライセンス)
¥33,000程度(Office Standard 1ライセンス2パソコンまでインストール可)

 

最後に

いかがだったでしょうか?

かなり絞ってソフトを紹介しました。
ですので、実際にはもっとたくさんの動画編集ソフトや作成ソフトが存在しますし、もしかしてすでにあなたが持っている動画編集ソフトがここにはなかったかもしれません。

僕は動画の作り方講座をやってたりするのですが、受講生に

「オススメされたソフトではないソフトを持ってるんですが、新しく買いなおした方が良いのですか?」

みたいな質問を受けたりします。

その時に、僕が回答することは、

「自分が使いやすくて、慣れているソフトを使いましょう。」

ということです。

誰かがオススメをしていたとしても、それはその人がよい!と思ったもの、というだけですし、これまであなたが動画制作をやってきたのであれば、慣れているソフト、というものがあるはずです。わざわざ買い直して、動画ソフトの使い方から勉強をし直すというのは、動画を作る、という目標からすれば、遠回りをしてしまいます。
ツールはあくまでツールです。
どんな風に動画を作ったとしても、動画が出来上がれば、なんの問題もありません。

ですから、ここでオススメしているもの以外を使っていたとしても、自信を持って動画を作ってみてくださいね^^

ということで、今回はこの辺で。