映画の予告編とセールスレターの違いについて考えてみる#2

こんにちは、ナイトウです。

今回、触れていきたいのは、

映画の予告編とセールスレターの違いをはっきりと認識するために、

ちょっとした成分についてのお話です。

では、いきましょう。

把握しておきたい3つの要素

これは、映像デザインの通信講座の第1回、第2回でも触れている話題です。

この部分だけは、無料期間になっているので、

そのままコンテンツ自体をシェアしてしまった方が早いんじゃないか、

とも思ったのですが、せっかくなので、文章で説明してみます。

 

これは、映像に限らず、

ビジネスで提示するすべてのことに言えるものだと考えているものです。

多くのものは3つの要素に分けられます。

その3つとは、

・エンターテイメント要素
・インフォメーション要素
・コンテンツ要素

です。

命名が長いので、ここからは

それぞれ、エンタメ要素、インフォ要素、コンテンツ要素

として書いてきます。

例えば、エンタメといえば、

ドラマ、アニメ、映画、小説、ゲームなど

よくイメージされるものだと思ってください。

楽しい、面白い、興味がある、怖い、悲しいなどなんでも構いません。

要するに、感情が乗っかるようなものですかね。

 

インフォというのは、

情報そのもののことを指します。

映画の予告編もこれに入りますし、セールスレターもここに分類されるでしょう。

それ以外にも、何か告知するような動画でもいいですし、看板や広告などもここに該当します。

 

要するに、情報そのものです。

コンテンツというのは、

セミナーやインタビュー、わかりやすくまとめられた記事、対談動画や専門学校や何かの講座です。

要するに、それを受け取ることで

その人が変われる可能性を秘めたものでしょうか。

 

僕はビジネスに関係するものは、この3つの要素でできている

と、理解しています。

ただ、これらは綺麗にバッサリと区切れるものではなく、

それぞれの要素が入り混じっている、と捉える方が正確だと思います。

例えば、セミナーであれば、

コンテンツ要素100%というわけではなく、

エンタメ要素もあるし、インフォ要素もあるし、コンテンツ要素もあるわけです。

ただ、基本的にはコンテンツ要素が強く、

エンタメ要素は20%

インフォ要素は30%

コンテンツ要素は50%

 

みたいな感じで、構成されている、

と捉えてみてください。

セミナー中に時々入る、面白い話題、

とかがエンタメ要素、みたいな考え方でも良いでしょう。

あるいは、話し方が面白いもエンタメ要素です。

スライドデザインがめちゃくちゃかっこいい、とかもそうかもしれません。

ドラマやアニメであれば、

エンタメ要素が強いわけですが、

インフォ要素も入っています。

 

例えば、ドラマを見ることで、

初めて知る知識というものもあるはずです。

そして、ドラマから学べることだってあるはずです。

でも、ぶっちゃけドラマから学べるかどうかは、

むしろ視聴者側に託されているので、

コンテンツ要素はどうしても低くなりがちです。

ですから、あえて数字にするとすれば、

エンタメ要素70%

インフォ要素20%

コンテンツ要素10%

みたいな構成になります。

こんな感じで、それぞれのものには

成分が存在して、その成分を大きく分けると3つに分類することができる

というのが僕の理解です。

また、この3要素はお金にも関係してきて、

例えば、

エンタメ>インフォ>コンテンツ

という順番に、人が支払う金額は下がっていきます。

例えば、映画館は大人は¥1800でみれますし、

書籍は¥100〜¥1200程度が多いでしょう。

エンタメ要素の漫画や小説も大体¥1000以内で

買えることがほとんどです。

でもインフォ要素やコンテンツ要素の強い技術本になってくると、

¥3000とか¥7000とかするものです。

そして、コンテンツ要素が強くなる、

専門学校やコミュニティ、何かの講座の場合は

数万円や数十万円することが多くなります。

というように、

エンタメ要素が強ければ強いほど、

お求めやすくなりますし、

よりオープンに広がっていきやすくなります。

逆にコンテンツ要素が強ければ強いほど、

高額になりやすくなり、よりクローズで、

ある特定の人に求められたものになりやすくなります。

これは、WEBマーケティングでよく言われる

ファネル構造とも関連していて、

漏斗の上側はエンタメ要素が強くなりますし、

漏斗の下側はコンテンツ要素が強くなります。

マーケティングファネルについてはこちらの記事などをどうぞ

 

ですから、Youtuberみたいな人たちが

エンタメに寄っているのも、

そっちの方が広く浅く展開できるからこそ、

エンタメ性に特化しますし(要するに取っ付きやすい)、

逆にYoutubeですごく真面目な話題を対談動画で喋っていても

あまり拡散せず、再生数が回らないのは、

コンテンツ要素が強すぎて、なかなか拡散しない

という部分にも関係することです。

 

これらは、間接的か直接的か

という分け方もできて、

エンタメは間接的、コンテンツは直接的な部類に入ります。

ですから、ダイレクト(レンスポンス)マーケティングを仕掛ける場合は、

どうしてもエンタメにより過ぎたものは、

大衆寄りになってしまうので、不向きである、

という見方もできる話とも関連します。
(だからSNSはエンタメよりがいい、というのはそういう話)

 

こんな感じで3要素をどれくらいの割合で入れ込むか?

というのはビジネス的にもすごく重要になってくることです。

もちろん、Youtubeみたいなところで、

コンテンツ要素バリバリで、発信し続けることが悪い、

というわけではありません。

 

情報発信することは重要なことですし、

その情報を元に、関わってくれる人が増えていく可能性もあるので、

「ないよりは良い」

のです。

 

インターネット上に情報がない、

ということは存在しないと同じことですから、

自分にとって都合の良い情報はあればあるほど

良いに越したことはありません。

 

むしろ、都合の悪い情報ばっかり他者に出されて

自分の都合の良い情報が全くないと、

あらぬ方向に見られる可能性が強くなるので、

積極的にインターネット上で情報発信をすることはすごく重要なことです。

 

ただ、本格的な設計をする場合は、

そこを当たり前とした上で、

どんな成分を入れ込んで、どこに何を配置するのか?

が、もっとも重要になってきます。

 

しかも、知らない誰かにモノやサービスを

買っていただくわけですから、

「情報の先出し」は必須です。

 

これはフリーランスでも同じことで、

情報を先に出さないと、いろんなトラブルに巻き込まれやすくなります。

 

 

「情報が通った後にしか、モノは売れない」

 

これはビジネスにおいて、徹底すべき事項です。

だからこそ、僕はどんな成分がそこに入っているのか?

を常に意識していて、その結果どうやら3つの要素に分類できそうだ、

という結論に至っている、というのが現状です。

 


 

さて、本題に戻っていきましょう。

3要素のうち、

映画の予告編とセールスレターはどんな分類に入るのでしょうか。

 

僕の理解では、この2つはそれぞれインフォ要素の強いものです。

ただ、成分で言えば、

エンタメ要素よりか、コンテンツ要素よりか

の違いはあると思っています。

 

御察しの通り、映画の予告編はエンタメ寄りです。

映画自体がそもそもエンタメ要素の強いものですから、

どうしてもエンタメ要素は強くなります。

一方で、セールスレターは、コンテンツ寄りです。

基本は、具体的に学びのある、あるいは解決したい

何かを助けるためのものですから、

コンテンツ要素はどうしても強くなります。

もちろん、セールスレターによっては、

エンタメ要素を強くして作るというのも十分にあるでしょう。

ですから、別にセールスレターで

映画の予告編のような雰囲気(ノリ)で書くなんていう発想もできます。

 

ただ、ここからが僕がいつも頭をかかえる大きな問題なのですが、

そもそもエンタメ要素が強いストーリーライティングと

コンテンツ要素の強いストーリーライティングは発想が真逆です。

 

何がどう真逆なのか?

 

は次回のメールでお伝えしていきたいのですが、

この真逆という部分をどんな風に解決し、組み合わせていくか?

が、今回見出すべきポイントなのではないか

と僕は感じています。

 

僕の中では、まだはっきりと結論やイメージが湧いていないので、

ぜひ一緒になって考えてみてください。

ということで、次回は、

エンタメ要素とコンテンツ要素のストーリーライティング

について紹介してきたいと思います。

 

では。